猫背は見た目の印象もあまりよくないですが、健康上のデメリットも実は大きいんです。
最近では猫背の子どもも増えていて、そのまま大人になったとしたらもっと大きな影響が心配になってしまいますね。
もしお子さんが猫背かもしれないと感じた時には、できるだけ早く姿勢改善に取り組みましょう。
姿勢が悪いと発育に良くない
大人にも通じることですが、今は猫背でなくても将来猫背になってしまう可能性のあるくせです。
お子さんが日頃そんな姿勢をとっていないかチェックしてあげましょう。
問題のくせは、「足を組む・頬杖をつく・片足にだけ体重をかける」です。
この3つはどれも力の使い方や筋肉のバランスが悪くなる姿勢なので、その結果筋肉のつき方に違いが出てしまいます。
すると骨格もそのようにバランスを取ろうと正しい状態から歪んでしまうので、結果として頭痛や肩こり、腰痛などを訴えることになるのです。
塾通いや勉強時間を長く取ること、ゲームで遊ぶ時間が増えているのが現代の子どもたち。
座っている姿勢をとる時間が多くなっているので、腰掛ける姿勢に疲れてくると最初の3つの姿勢をとりがちです。
でも座っている時間が長いところで悪い姿勢をしてしまえば、バランスの悪い状態が長時間続くことになります。
すると体が疲れやすくなるので今度は体を動かしたくなくなる、といったように悪循環になってしまいます。
猫背はどうやって治す?
6~10歳の子どもの猫背の原因は大半が筋力不足です。
小さい頃からテレビゲームで遊ぶ習慣がついたことなどから、外で体を動かして遊ぶ機会が減り良い筋肉をつける機会が減ってしまったためでしょう。
このくらいの時に筋肉がうまく発達しないと、さらに成長するとき弱い体になってしまう可能性が高くなります。
しかし、6~10歳でも骨格の歪みから猫背になっている子もいます。
なので筋力をつけることと歪みを治すことの両方を行うことが改善につながります。
11~14歳になってくると、筋力がついてくるので骨格のゆがみからの猫背が大半になり、骨格の歪みは筋肉バランスのかたよりから起こるため日頃のくせが原因になります。
最初にあげた3つのくせを治させるとともに、それでもそのくせをしていないと姿勢を保ちづらい場合には調整を受けることもひとつの方法です。
最近では姿勢矯正を得意とする整体院も出てきているので、子どもへの施術が可能か、施術実績はどのくらいかなどホームページや口コミを参考に選んで施術をしてもらうのもよいですね。
15~18歳になってくるともう体は大人に近い状態なので、骨格や筋肉バランスの歪みが猫背の原因になってきます。
筋力はついてきているので、上手に体のバランスを整えて姿勢のくせを治していくようにしましょう。
病気が原因の場合も
生活習慣が原因ではなく、病気が原因で猫背になっていることもあります。
脊柱後弯症や脊柱側弯症がそれにあたり、脊柱後弯症の場合は症状があまり見られませんが、脊柱側湾症は片方の肩が下がっている、服の丈の長さが合わないなどの異常が見られるので周囲から気づかれることがあるのです。
どちらの病気も医師による経過観察や治療によって改善できるので、できるだけ早めに受診することが大切です。