水疱が出来る病気
水ぼうそうは2週間ほど潜伏期間があり、その後水疱が出来ます。
保育園などでは流行することもあり、水ぼうそうの友達がいれば、子供がかかることもあるので、そのようなケースでは母親が水ぼうそうではないかと疑います。
しかし単独で発症すると、一目ではわかりにくいので、当日では診断が難しく、1日か2日経たないとわからないこともあります。
水疱が出来るのが典型的な症状であり、やわらかい袋に水が充満し、真ん中にへそのような点が出来ます。
初期の水疱は虫さされで出来たような腫れなので、虫さされと間違うこともありますが、1日や2日経つと急に水疱の数が増えてきますので、水ぼうそうだとわかります。
水疱は口の中や頭皮、まぶたなどにも出来ることもあり、こすれやすい股に多く出ることあります。
熱は出ることもあれば出ないこともあり、高熱になりますが3日程度で下がります。
水疱は5日から7日ほどで黒いかさぶたになり、自然と治っていきます。
すべての水疱がかさぶたになるまでは感染力があり、かさぶたを無理にはがすと跡が残りやすく、自然に取れるまで待つべきです。
水疱の中にウイルスが入っていますので、かきむしると、そこから他の人に感染する危険があります。
ワクチンを必ず接種
水ぼうそうはウイルスが原因であり、感染経路は3つあります。
空気中のウイルスを吸い込む空気感染、くしゃみや咳で飛んだウイルスを吸い込む飛沫感染、ウイルスの付いた手で鼻や目を触りそこから進入して感染する接触感染があります。
人間だけに感染する、とても感染力の強いウイルスです。
予防するにはワクチン接種が一番効果的であり、ワクチンは副作用がほとんどないので、安全であり受けておいた方が良いです。
ワクチンは1歳になると受けることが出来ますので、必ず受けさせるべきです。
もしも発症してしまった場合は、ウイルス自体に効果のある治療法はありませんが、ウイルスの増殖を抑える、または痒みや細菌感染を防ぐという方法を行ないます。
・抗ウイルス
体内でウイルスが増殖するのを防ぐために、抗ウイルス薬を使用します。
発症後48時間以内に服用すると、発疹や水疱が少なくなり、症状を軽くしてくれます。
ただし抗ウイルス薬を使用するには、医師の処方が必要です。
・抗生物質
細菌感染を防ぐために使用し、また掻いてしまうとそこから感染することもあるので、使用する場合があります。
・抗ヒスタミン
痒みを和らげるための薬であり、亜鉛軟膏や抗ヒスタミン薬を使います。
さらには熱が出ているような場合は解熱剤を使うこともありますが、市販の解熱剤には子供に強い副作用をもたらす危険がありますので、医師の処方のもとで相談して使用するべきです。