育児参加に理解のある経営者「イクボス」とは

育児に積極的に参加する男性のことを「イクメン」と呼び、広く知られる言葉となりました。
今度は「イクボス」の登場です。
「イクメン」とどこか似たような響きをもつ言葉に、「育児に関係することかも?」と想像が膨らむのでは?
そんなこれから注目されていきそうな「イクボス」について書いていきます。

子育てに理解がある

「イク」はもちろん育児のこと、「ボス」は経営者や上司のことをさし、合わせて「イクボス」。
部下が仕事と育児を両立しやすいよう配慮し行動してくれるリーダーのことです。

小さな子どもを持つ夫婦は仕事と家事以外に育児という、大変な仕事をひとつ持っているわけです。
もちろん「育児は仕事じゃない!」と思う人は多いでしょうが、大変さは比べようがありません。
それだけ大変なことを背負っているにも関わらず、周りと平等に仕事に拘束されるべきということでは仕事と育児の両立は難しくなってしまうのです。

それに核家族がほとんどな世の中で、パパのイクメン化は必須。
またママが家で子育てに専念するには家計が心配という経済状況で共働きは絶対必要です。
それらを応援し社会を上手に回すためにもイクボスの存在は欠かせないのです。

声かけだけでもストレスの軽減に

会社で働くすべての人が小さい子がいる家庭とは限りません。
むしろ、少ない位の方が少子化の世の中では珍しくないでしょう。
周りは残業して頑張っているなかで、自分だけが定時に帰るのを申し訳なく思ってしまう育児中の人は少なくありません。

これは日本人特有の気質のせいでもありますよね。
自分が受け持った仕事をきちんとこなしていれば、誰からも文句を言われる必要はないのです。

そんなとき、子育て中という事情を知っているイクボスが「お疲れ様、上がっていいよ。」と一言声をかけてくれるだけで退社しやすくなるのです。
普段から「自分が仕事と育児の両立を頑張り、職場に迷惑をかけないようにする」と周りに伝え理解してもらっていれば帰りやすいかもしれません。
ですが、同じ立場の人からするとそうは言っても先に帰るのはズルイと感じてしまうこともあります。

やはり、上の立場の人からの促しは大きいですね。
それにママよりもパパはさらに育児を理由に先に退社するのはやりづらいもの。
そこへ気づいてイクボスからの助け舟が出されれば、パパやママにとってとても頼りになる人と感謝することでしょう。

イクボスは効率の良い仕事をする人

残業至上主義だった日本はもう終わりではないでしょうか?
決められた時間に仕事をこなすということは社会人なら当たり前にしたいものです。
今までは残業が多い人こそたくさん仕事をしているような風潮がありましたが、もうそれでは社会の成長は難しくなるのでしょうね。

となれば、家庭と仕事を両立させるために仕事をきちんとこなして定時で帰宅する従業員は会社にとっては宝です。
残業代をムダに支払う必要がないですしね。
その点を理解すれば、「イクボスなんて大変なだけ」と思っている人でもイクボスになるメリットが見つかるはずです。
仕事効率をアップさせ残業時間数を減らしたことが企業利益になれば、イクボス自身の評価もあがるわけです。

それに大企業や成功者の人たちは決められた時間に帰りあとは遊びや家族との時間にあてるといいます。
仕事とプライベートを両立させることで、より効率の良い仕事になることが期待できるからですね。
経営者や上司にみなさんには、イクボスとしての一面も持ち合わせていて欲しいものです。

本当にイクボスって存在する?

イクボスはちゃんといます!
現在では、「イクボスプロジェクト」の中で企業同盟が組まれているんですよ。
このページにはイクボスを推進している企業がたくさん載っています。
>>http://fathering.jp/ikuboss/about/ikuboss-alliance/

大手企業が続々と参加していくこの同盟がもっとたくさんの企業に広がるといいですね。
これなら現管理職世代にもイクボスになる方法がわかりやすいはず。
むしろこの同盟に参加していることこそ企業の誇り、みたいになったとしたら仕事と育児の両立で頭を抱えるパパママも少なくなるのではないでしょうか?

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